文化庁「本物の舞台芸術体験事業」

昨年の事業仕分けによって一時立ち消えになったり
署名運動によって戻ってきたり
紆余曲折あった文化庁による芸術家派遣事業。

本年度だいぶ件数は減ってしまったようですが
この9月「本物の舞台芸術体験事業」の一環で
何校かの小学校を訪れて演奏してきました。

学校や学年によって反応はさまざま。
昨日訪れた取手小学校の4年生は本当にみんな素直で積極的。
そして博学。
もう一時間欲しかったくらい幸せなひとときでした。
最近リニューアルされた小学校らしく
音楽室も吹き抜けでピアノもきちんと調整されていました。


私たちが小学生だった頃はプロの音楽家が音楽の授業にやってくる!
などというハイカラな催しはなかった。

両親が幼少の頃から本物の芸術に触れる機会を
子供のために作ってあげるような意識のある人物でもない限り
芸術に触れること自体が難しい。

テレビも、アナログ主流だった日本では
専門チャンネルが充実していなかったので
俗っぽい番組で育ち、そのまま俗っぽい大人になってしまった人々が多く存在するのです。
そして操り人形の如くメディアに踊らされる。

ブランド志向の人間というのも、そのような日本文化が生んだリモコンで動く操り人形のようなもの。
空疎な自己を覆い隠すためにブランドという虚名に力を借りて自分を大きく見せかける。
まさに虎の威を借る狐。
自己の内面が充実していれば、身を飾らなくとも自然と華やかな人間になっているもの。
そもそも日本は貴族など存在しないので「王室御用達!」というキャッチフレーズのものなど
成金の金持ちには似合うわけもない。
でもそれがわからないのでしょうね。

本当に恐ろしい国です。。

無限の可能性を秘めている子供たちが将来、精神的に空疎な自分を覆い隠すのではなく
自己の内面を磨いて智慧ある人間に成長できますように。
何にも恐れることなく自由闊達に生きていけますように。

私たち芸術家の使命はそこだと考えております。

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文化庁の芸術家派遣事業は抽選制なので
幸運な学校ではプロのオーケストラをバックに合唱するチャンスもあります。
このような画期的な企画を、例の事業仕分けで潰されそうになったとき
私たち芸術家は皆で立ち上がり署名運動をしました。

話はだいぶ逸れたり戻ったりしましたが、、
今後もこのような活動を続けていきたいと思います。
by minori557 | 2011-09-30 09:28 | concert report